「西郷どん!」原作小説ネタバレストーリー第18回

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 第18回ストーリー

   


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西郷隆盛について書かれた原作小説版の「西郷どん!」(せごどん)第18回のネタバレストーリーです。
KADOKAWAから発売の月刊文芸誌「本の旅人」2017年7月号掲載。
閲覧ご注意ください。

「西郷どん!」(せごどん)第18回

西郷菊次郎視点
菊次郎が父・吉之助(西郷隆盛)の人生を川村に話し始めてからの五夜になっていた。
菊次郎は西郷隆盛に初めて会った時の事を覚えていないと言う。
奄美大島で母親の愛加那が畑で働くのを手伝って過ごしていた菊次郎。
その菊次郎の前に現れたのは、吉之助の薩摩での妻・糸子だった。
愛加那と何度も手紙のやり取りをしていた糸子は菊次郎を迎えに来たのだった。
子供と別れなければならない愛加那の気持ちを思って泣く糸子と、菊次郎を糸子に任せる覚悟は既に決まっている愛加那。
この日から菊次郎は糸子の息子となった。

吉之助は以前の借家から引っ越しており、「西郷隆盛」という名前を得ていた。
吉之助は十数匹の犬を飼っており、菊次郎が吉之助と再会したのは犬の散歩から帰って来たところだった。
最初は薩摩の言葉に慣れなかったり、母や妹と別れて暮らす事が辛かった菊次郎だが、徐々に言葉に慣れて大久保利通(一蔵)の息子の伸熊という友人も出来た菊次郎。
吉之助視点
伸熊の父親・大久保利通は精力的に新政府で働いていた。
吉之助は対照的に隠居を考えていた。
吉之助が徳川と徹底的に戦う選択をしなかった事に対する批判があって嫌気がさしていたのだった。
そのため、理由をつけて東京を離れて薩摩に帰っていた。
薩摩でのゆるりとした生活に満足していた吉之助だが、久光によって薩摩藩は揺れ始めていた。
新政府によってそれまでの階級が覆され、吉之助や下級武士だったものが自分より高い地位にある事を不満とするものだった。
吉之助を政府に戻したい大久保は久光を説得するが聞き入れられず、吉之助に相談。
薩摩と政府との対立を危惧する声もあって、政府の要職に戻る決意をした吉之助。
吉之助は、政府に反する者を倒すための「御親兵」を組織して政府に戻る口実とした。
「廃藩置県」に激怒した久光だが抗議のために一晩中花火を打ち上げるに留まった。

帰ってきた弟・従道(信吾)が妻を連れて東京に行く際に、菊次郎を連れて行くように頼む吉之助。
そんな吉之助も大久保や板垣退助(いたがきたいすけ)の要望があって東京で「廃藩置県」反対派を抑える軍を指揮するためだった。

しかし、板垣退助を始めとして、大久保利通や木戸孝允など政府の首脳が突然海外視察旅行に出発する事に。
表向きは外国に向けて日本の威信を見せつけるためだが、実態は絶えず諍いが絶えない新政府からみりょ的な海外の国々へと一時的に逃げ出す行為だった。
留守を任された形の吉之助は憤慨するが、従道に説得されて海外視察団の見送りに出席。
そこで吉之助は敗軍となった会津出身の少女・山川捨松(やまかわすてまつ)が自分を睨みつけているのに気づく。
敗者となったまま生きるのを拒んで、西洋で学ぼうと視察団に参加する心意気に感心する吉之助だった。
西郷菊次郎視点
後に吉之助の従兄弟の大山巌の妻となる大山捨松(山川捨松)。
彼女の話をして、菊次郎にも西洋で学ぶ機会を与えたいと語る吉之助。
国の土台は農業だと話す吉之助の意向で、約一年後に菊次郎はアメリカに留学した。
一年で英語が不自由なく喋れるようになった菊次郎だが、農業を本格的に学ぶ前に帰国命令が下る。
帰国した菊次郎を待っていたのは、征韓論に敗れて薩摩に帰国していた吉之助だった。

西郷隆盛についての小説「西郷どん!」(せごどん)のネタバレストーリーでした。


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